大内 佑介(おおうち ゆうすけ) 福島県出身。東京でテレビ番組のADとして勤務した後、妻の出身地である阿蘇エリアへ移住。南阿蘇村の地域おこし協力隊として「みなみあそ観光局」に着任し、任期満了後もそのまま同局へ就職。現在は「アクティビティセンター南阿蘇」の店長を務めるほか、「南阿蘇のやさしい氷」プロジェクトや村内のスタンプラリー企画など、多岐にわたる観光振興の最前線に立っている。 激務の東京から、妻の故郷・南阿蘇へ ―― 南阿蘇村に移住されたきっかけを教えてください。 出身は福島県ですが、以前は東京でテレビ番組のAD(アシスタントディレクター)として働いていました。昼夜を問わず走り回る、いわゆる激務の毎日でしたね。仕事自体にやりがいはありましたが、将来のライフスタイルを考えた時に、もう少し自然に近く、人間らしい生活ができる場所へ拠点を移したいという思いが芽生えてきました。 そんな時、妻の出身地が阿蘇だったご縁もあり、この地域への移住を考えるようになりました。移住先でどんな仕事ができるか探す中で、南阿蘇村の「地域おこし協力隊」の募集を見つけました。観光分野なら、これまでの自分の経験が活かせるかもしれないと思い、思い切って飛び込みました。 協力隊から観光局へ。AD時代の経験が活きる場所 ―― 協力隊としての任期を終え、そのまま「みなみあそ観光局」に就職されました。現在はどのようなお仕事をされていますか? 現在は主に「アクティビティセンター南阿蘇」の店長として、南阿蘇の大自然を満喫できるアウトドア体験の案内や、各種アクティビティの企画・運営を行っています。 それ以外にも、本当に色々な事業に関わらせてもらっています。例えば、南阿蘇の美味しい湧水と特産品を使った夏の企画「南阿蘇のやさしい氷」プロジェクトや、村内を楽しく巡ってもらう「スタンプラリー」の企画・運営などです。 実は、イベントの企画立案から関係各所への根回し、スケジュール管理、当日の現場を回す段取りなど、今の仕事にはテレビAD時代の経験がものすごく活きているんです。当時は無我夢中でしたが、あの頃培った「なんとかして形にする力」や「調整力」が、南阿蘇の観光を盛り上げる上で自分の大きな武器になっていると感じています。 休日は農作業。土に触れ、地域に深く関わる暮らし ―― プライベートはどのように過ごされていますか? 休日は、妻の実家の農作業を手伝うことが多いですね。東京にいた頃は土に触れる機会なんて全くありませんでしたが、今ではすっかり生活の一部になっています。 農作業を通じて、地元の方々とも自然な形でコミュニケーションが取れますし、地域に深く根付いて暮らしているという実感があります。南阿蘇の雄大な景色の中で汗を流し、美味しい空気と水を味わう。東京時代とは180度違う、とても豊かで贅沢な時間を過ごしています。 南阿蘇の「リアルな魅力」を、もっと多くの人に ―― 最後に、今後の目標や、これから南阿蘇に関わりたい人へのメッセージをお願いします。 南阿蘇は、観光地としてのポテンシャルが本当に高い場所です。でも、まだまだ知られていない魅力がたくさん眠っています。私自身が外から来た人間だからこそ感じる「南阿蘇の凄さ」を、アクティビティや企画を通して、もっと多くの人に、もっと分かりやすい形で届けていきたいですね。 移住や観光の仕事に興味がある方に伝えたいのは、「まずは一度、遊びに来て、ここで息をしてほしい」ということです。私のように違う業界からの転身でも、これまでの経験が意外な形で活きる場面がたくさんあります。地域の人たちは温かいですし、やりたいと手を挙げれば挑戦させてもらえる環境がここにはあります。ぜひ、南阿蘇のリアルな空気を感じに来てください。